Murdannia loriformis (Hassk.) R.S.Rao & Kammathy
シマイボクサ(ツユクサ科)


シマイボクサは淡い紫色の美しい花を咲かせるツユクサ科イボクサ属の多年生植物で、九州南部〜琉球, 中国・熱帯アジアに分布する。イボクサ属はCommelina属に似るが苞がなく、花は放射相称で、世界に約50種が分布している。


 1. 根出葉はロゼットを形成する

 2.茎は分岐して這う


  3. 花は数個が集散花序となる

  4. 花の幅は1-1.2cm、花弁は淡い紫色

シマイボクサの花は鏡像二型性が見られる。花から見て柱頭が左側、雄しべが右側に位置する L 型と、柱頭が右側、雄しべが左側のR 型がある。 昆虫が訪花したとき、柱頭と雄しべは昆虫の体の左右対称の位置に接触するため、受粉は同じ型の花では起こりにくく、異なる型の花の間で起こりやすいと考えられている。


 5. 完全雄しべ2個、仮雄しべ3+1個、鏡像二型性の花 (L型)
 
 6. 鏡像二型性の花(R型)


 7. 雄しべの花糸の毛

 8. 果実とさく果 


 9. さく果は3室で種子は各室に2個ずつできる
 
 8. 種子 1.4-2.3 x 1-1.4 mm、 表面はビロード状で放射状に模様



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